2023年9月28日

栄養たっぷりマンゴー! 気になる健康効果は?

鮮やかなオレンジ色、甘みが特長の南国フルーツのマンゴー。ドライマンゴーはしっとりした食感と濃厚な甘味でまるでスイーツのようですよね。おいしいだけではなく、栄養も豊富なドライマンゴーの魅力を管理栄養士が解説します。

健康・美容の味方! マンゴーに含まれる栄養素

美容が気になる方におすすめのビタミンC

ビタミンといえばビタミンCを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ビタミンCは肌の健康維持に働く栄養素で美容効果が多くあります。ビタミンCは抗酸化作用があり活性酸素を抑えて老化防止に働く以外にも、コラーゲンの合成を助ける働きもあります。(*1,2)コラーゲンは体内に存在するタンパク質の30%を占め、骨、血管、内臓など全身に多く存在しています。(*3)

ビタミンCは免疫機能とも関わっている栄養素です。ドライマンゴーなら持ち運びもできるので、おやつにも取り入れやすいですね。

目の健康維持に役立つβ-カロテン

ドライマンゴーに含まれるβ‐カロテンは皮膚や粘膜の健康や免疫にもかかわる栄養素です。ビタミンAに変換されて目の働きをサポートするので、目が疲れやすい方はぜひ取り入れていただきたい栄養素です。

β-カロテンは油と一緒に摂ることで吸収率がアップするので、ナッツと一緒に食べたり、ヨーグルトと食べたりするのもおすすめです。ヨーグルトにドライマンゴーを入れて一晩置くとしっとりやわらかくなって、いつもと違う味わいが楽しめます。

貧血は鉄不足だけではない! 葉酸で元気なカラダづくり。

ドライマンゴーに含まれる葉酸はビタミンB12と一緒に赤血球を作る働きがあります。(*4)赤血球は体中に酸素を運ぶ働きがあり、葉酸が不足すると貧血や脱力感を感じやすくなります。

葉酸は胎児の発育にも重要な働きをする栄養素なので妊娠中や授乳中の女性はより多く必要になります。(*5)ただし妊娠後に急激に食事を変えることは難しいため、妊娠前からの適切な栄養摂取が望ましいとされています。

ドライマンゴーには葉酸以外にもビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6などの様々なビタミンB群が含まれています。

ダイエット中でもドライマンゴーは食べてよい?

気になるカロリー

ドライマンゴーは甘みが強いのでカロリーが気になりますよね。ドライマンゴー100gあたり339kcalです。(*1)間食の目安は200kcal以内なので、ドライマンゴー1切れ15gとすると、4切れほど食べることができます。

ドライマンゴーに含まれている食物繊維は血糖値の急上昇を抑制したり、お腹の働きを整えたりする働きがあります。(*6)噛みごたえのあるマンゴーは満足感もあるのでダイエット中のおやつにもおすすめです。

 

<参考文献>

※1:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

※2:厚生労働省, e-ヘルスネット,抗酸化物質(こうさんかぶっしつ)

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-009.html

※3:厚生労働省, e-ヘルスネット,コラーゲン

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-011.html

※4:厚生労働省, e-ヘルスネット,貧血の予防には、まずは普段の食生活を見直そう

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-008.html

※5:厚生労働省,「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」

https://www.mhlw.go.jp/content/000776926.pdf

※6:厚生労働省,e-ヘルスネット,食物繊維の必要性と健康

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-001.html

 

コラム執筆:中村りえ先生

中村りえ先生

中村りえ先生

管理栄養士。大手食品メーカーにて商品開発、健康セミナーの企画や広報に携わり、独立。レシピ開発、コラム執筆、セミナー講師、メディア出演など幅広く活躍中。 家族の小麦アレルギーをきっかけに米粉に出会い、米粉のおいしさに魅了される。また、日本人の「米離れ」の深刻さについて学んだことから、米粉料理の良さを伝え、日本の米文化を守りたいと考え、米粉料理家として活動を行う。著書『米粉のおやつとおかず』(宝島社)キッズ食育Jr.トレーナーの資格を保有。

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