2023年9月28日

美肌の味方! マカデミアナッツの魅力

美肌を目指す方におすすめマカデミアナッツ。マカデミアチョコや塩味のついたマカデミアナッツをお土産でいただいたことがある方も多いのではないでしょうか。スキンケアオイルや石鹸などにも使われるほど、マカデミアナッツには肌に嬉しい栄養が含まれています。マカデミアナッツの栄養を管理栄養士が解説します。

マカデミアナッツの効果効能

体に嬉しい働きがあるオレイン酸

マカデミアナッツに含まれる脂質の8割は不飽和脂肪酸です。(*1) 脂肪酸は大きく分けて飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられます。飽和脂肪酸は牛・豚などの動物性の脂質に含まれ、摂りすぎると血中総コレステロールが増加して心筋梗塞などの循環器疾患のリスクが増加します。

体によい影響を与える不飽和脂肪酸が多く含まれるマカデミアナッツ。中でも特に注目すべきはオレイン酸です。オレイン酸はオリーブオイルにも含まれる脂肪酸で血液中のコレステロールを下げる働きがあるといわれています。また、オレイン酸はスキンケアにもよく使われる成分です。

肌の健康を守るビオチン

ビオチンは聞き慣れない栄養素かと思いますが、ビタミンB群の一種で炭水化物、タンパク質や脂質をエネルギーにするときに使われます。肌の健康維持に役立つ栄養素で、アトピー性皮膚炎の薬にも使われている成分です。不足する皮膚炎や抜け毛や髪のパサつきなどを引き起こします。腸内細菌によって体内でも作ることができますが、抗生物質を長期で服用すると腸内細菌が減少してしまうため、食事で補うことが必要です。

お酒好きさん必見! ナイアシン

ナイアシンもビタミンB群の一種でエネルギーを作り出したり、ビオチン同様に糖質・たんぱく質・脂質の代謝に使用されたりする栄養素です。

必須アミノ酸の一種トリプトファンからも作り出すことができます。ただし、お酒が好きな方は意識して摂りたい栄養素。お酒に含まれるアルコールを分解する働きがあるので、お酒をたくさん飲む方は不足するリスクがあります。お酒のおつまみはマカデミアナッツにしてナイアシンを補給してみてはいかがでしょうか。

ナイアシンは他のビタミンB群と一緒に摂ると効果をより発揮しやすくなるので、ビオチンやビタミンB1、ビタミンB6などを含むマカデミアナッツは効率的に栄養を補給できます。

 

<参考文献>

※1:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

※2:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」

※3:厚生労働省, e-ヘルスネット, 不飽和脂肪酸

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-031.html

※4:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」各論

 

コラム執筆:中村りえ先生

中村りえ先生

中村りえ先生

管理栄養士。大手食品メーカーにて商品開発、健康セミナーの企画や広報に携わり、独立。レシピ開発、コラム執筆、セミナー講師、メディア出演など幅広く活躍中。 家族の小麦アレルギーをきっかけに米粉に出会い、米粉のおいしさに魅了される。また、日本人の「米離れ」の深刻さについて学んだことから、米粉料理の良さを伝え、日本の米文化を守りたいと考え、米粉料理家として活動を行う。著書『米粉のおやつとおかず』(宝島社)キッズ食育Jr.トレーナーの資格を保有。

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